平沢貞通 生誕130年・没後35年記念絵画展
~「不朽」「三味二」「 大暲 」「光彩」――画家・平沢貞通の生涯~
11月22日 (火)~12月3日(土) 11:00〜19:00
平沢貞通(1892~1987)は、明治・大正・昭和にわたって活躍した画家である。水彩画からテンペラ画へ転向した後、1928(昭和3)年に岡田三郎助らと「テンペラ画会」を結成。その後、無鑑査・テンペラ画会会長の座にあったが、56歳にして突如、囹圄(れいご)の人となった。戦後の占領下、確証も無く戦後最大の毒殺事件の「死刑囚」に処された平沢の作品は、捜査の目的で押収される、所蔵者が作品を手放す、雅号を削りとるなど、作品そのものが「無かった」ように扱われ、散逸の一途をたどった。
その一方で支援者の厚い援助を得た平沢は、獄中で精力的に作画に挑んだ。それらの作品は今日も支援者のコレクションとして現存する。 本展は2022年、平沢貞通の生誕130年・没後35年を記念し、萌芽期の「不朽」「三味二」、大成期の「大暲」、獄中期の「光彩」――4つの雅号の作品が一堂に会する初の絵画展となる。無鑑査・テンペラ画の大家の座にあった画家の生涯を感じていただきたい 。