鉄鍛金「水辺物語 藤田政利」展

鉄鍛金「水辺物語 藤田政利」展


鉄鍛金「水辺物語 藤田政利」展
2012年4月24(火)〜5月13(日)
11:00〜19:00 会期中無休/最終日〜17:00
*レセプション 4月28日(土)17:00より

藤田政利 略歴
1977 東京藝術大学 美術学部卒業
  東京藝術大学 美術学部 安宅賞
  第13回現代日本美術展 群馬県立近代美術館賞
1979 東京藝術大学 美術学部大学院
   美術研究科鍛金専攻修了
   第14回現代日本美術展 東京都美術館賞
1996 サントリー美術館大賞展特別展’96佐治特別賞
2009・2012 gallery TENにて個展
    その他個展7回 グループ展多数

 
鉄鍛金 「水辺物語」

鍛金とは、いろいろな金鎚と当て金(あてがね)を使い材料を加工して成形する技法。
私は1.2mm ~ 1.6mm厚の鉄板の素材を使い、柔らかく・温かく・軽やかなイメージの作品を心がけている。

そのコンセプトに沿って布をモチーフに大学在学中から制作してきた。そして9年前からモチーフを動物に変身させて、いろいろな動物を作った。ムササビから始まり、兎、エゾリス、レッサーパンダとなって、それらの動物を使い 風をテーマにギャラリーTEN企画個展「風物語」として発表した。
・・・・・

それから3年目の今回は「水辺物語」として、水をテーマにカワウソや鴨が登場する。
水を鏡に見立てて、水に映るその姿を利用して造形を試みた。映るものと映られたものとの関係に興味を持つ。虚と実との関係とはどんな関係なのか? 
作った動物の顔が作者の私に似ていると言われた事を想い出す。いろいろな動物を表現しても、その動物のどれもが私なのかもしれない。そして自分の気持ちをそれぞれの動物に託してタカチに出るのかもしれない。
動物の姿を借りて自分を表現すること、あるいは自分と家族のことなど・・
それは私にとって永遠のテーマになるだろう。                  
                     藤田 政利

 参考ページ 2009年「風物語」galleryTEN