先日、谷中の大野巌さん宅を訪問しました。
 大野さんのお父様、伊三郎さんは日本刺繍の職人さん。35年前に亡くなられたそうですが、たくさんの作品を残されてるとのこと。35年の区切りにお父様「雅号 石楠(セキナン)」の回顧展をギャラリーTENで行いたいとおっしゃっていただき、早速作品を拝見しようと伺ったわけです。
 作品は一回り大き目のダンボール箱2つに無造作?に入っていました。私はフランス刺繍にはなじみがあったのですが、日本刺繍は聞きかじり程度でした。しかし、日本刺繍がこれほど繊細で美しいものだとは想像もしませんでした。一枚一枚しかもまじまじと見たのも初めてでした。とても丁寧なお仕事で感動しました。
 お父様の石楠さんは明治31年神田生まれで、生後まもなく現在の文京区根津に越してきました。それから亡くなられる昭和47年までこの谷中根津千駄木界隈に住まわれ、この日本刺繍をなさってきたそうです。(詳細は下記HPを参照してください)
 日本刺繍の職人さんー石楠の回顧展をギャラリーTENでは下記の要項で行います。
10月23日(火)〜11月4日(日) 日本刺繍 石楠の回顧展
  日本刺繍の職人さんであった石楠初めての回顧展です。
 どうぞご期待ください。
 HP(日本刺繍ー石楠の魅力): http://www.iwaoono.com/shisyuu/index.html